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今月の主題 内視鏡医も知っておくべき病理診断リファレンス—下部消化管腫瘍 主題アトラス
大腸:鋸歯状腺腫
著者: 関根茂樹1 張萌琳12 橋本大輝1 斎藤豊2
所属機関: 1国立がん研究センター中央病院病理診断科 2国立がん研究センター中央病院内視鏡科
ページ範囲:P.300 - P.303
文献購入ページに移動鋸歯状腺腫(traditional serrated adenoma;TSA)はWHO分類において,過形成性ポリープ(hyperplastic polyp),SSL(sessile serrated lesion)とともに鋸歯状病変に分類される大腸ポリープである1).典型的には左側結腸の有茎性・亜有茎性のポリープとして認められ,①スリット様の鋸歯状変化(slit-like serration),②豊富な好酸性細胞質と偽重層を示す紡錘型核を有する腫瘍細胞,③異所性陰窩(ectopic crypt formation),を主な病理組織学的特徴とする.比較的まれなポリープで,発生頻度は全大腸ポリープの1%以下とされる2).
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