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文献概要
今月の主題 内視鏡医も知っておくべき病理診断リファレンス—下部消化管腫瘍 主題アトラス
肛門:悪性黒色腫
著者: 海崎泰治1
所属機関: 1福井県立病院病理診断科
ページ範囲:P.340 - P.342
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悪性黒色腫はメラノサイトあるいは母斑細胞を由来とする悪性腫瘍である1).消化管原発の悪性黒色腫はまれであるが,直腸肛門部は食道と並び好発部位とされ,本邦における頻度は全悪性黒色腫の4.6%,直腸肛門部悪性腫瘍の0.38%と報告されている.本邦,欧米ともに女性が多く,男女比は1:1.7〜2.4で,本邦報告例の平均年齢は60歳である2)3).
悪性黒色腫はメラノサイトあるいは母斑細胞を由来とする悪性腫瘍である1).消化管原発の悪性黒色腫はまれであるが,直腸肛門部は食道と並び好発部位とされ,本邦における頻度は全悪性黒色腫の4.6%,直腸肛門部悪性腫瘍の0.38%と報告されている.本邦,欧米ともに女性が多く,男女比は1:1.7〜2.4で,本邦報告例の平均年齢は60歳である2)3).
参考文献
1)Scolyer RA, Prieto VG. Mucosal melanoma of the digestive system. In WHO Classification of Tumours Editorial Board(eds). WHO Classification of Tumours, Digestive System Tumours, 5th ed. IARC press, Lyon, pp 502-503, 2019
2)栗原浩幸,金井忠男,金井慎一郎,他.悪性黒色腫.胃と腸 53:996-998, 2018
3)山﨑明,斎藤彰一,高松学,他.悪性黒色腫—内視鏡的に黒色調を呈さないamelanotic病変.胃と腸 53:1000-1003, 2018
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