icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021 咽喉頭 診断

通常内視鏡(経鼻)

著者: 川田和昭1

所属機関: 1静岡市胃がん内視鏡検診精度管理協議会

ページ範囲:P.530 - P.531

文献購入ページに移動
 咽喉頭癌の治療では発声や嚥下といった機能を喪失する可能性が高い.しかし,表在癌の段階で内視鏡診断できれば,治療による機能損失は最小限に抑えられ,術後のQOL(quality of life)にも大きく寄与するはずである.この領域の表在癌診断は消化器内視鏡医に課された新しい使命とも言えるのではないだろうか.咽喉頭を入念に観察するためには,嘔吐反射を誘発することが少ない経鼻内視鏡が最適と考えられる.最新型経鼻内視鏡スコープの画像解像度は通常径内視鏡(経口内視鏡)のそれに匹敵すると評価されており,スクリーニングには問題のないレベルに達している.本稿では経鼻内視鏡検査時の咽喉頭観察・撮影法,そしていかに病変を拾い上げるかを解説する.

参考文献

1)宮原裕.中・下咽頭癌と食道癌との重複癌の実態.耳鼻展望 48:147-153, 2005
2)Kawada K, Kawano T, Sugimoto T. Key points and techniques for transnasal endoscopic screening for superficial hypopharyngeal cancer. Treatment Strategies Gastroenterology 42:2, 2013
3)川田和昭.経鼻内視鏡検査導入後のドック・健診受診者の動向.人間ドック 24:45-50, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?