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文献概要
増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021 食道 診断
食道の解剖
著者: 平澤大1 赤平純一2
所属機関: 1仙台厚生病院消化器内科 2仙台厚生病院病理診断・臨床検査科
ページ範囲:P.542 - P.542
文献購入ページに移動食道は咽頭と胃を繋ぐ細長い直線的な管腔臓器である.食道の区分はFig.1 1)の通り,口側からCe,Ut,Mt,Lt,Aeと定められている.内視鏡的には,Phの柵状血管下端がO(輪状軟骨下縁レベル)にあたり,食道遠位側の柵状血管下端がEGJに相当する.Oは食物通過時以外は内腔が閉鎖しているので,内視鏡的に確認するにはフードをつけるなどの工夫が必要である.食道は3か所の生理的狭窄部を有し,それぞれO,大動脈ならびに左主気管支と食道の交差する部位(Mt領域内),食道裂孔部(ほぼEGJに一致)である.
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