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文献詳細

雑誌文献

胃と腸56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021 胃 診断

胃の解剖

著者: 赤松泰次1

所属機関: 1長野県立信州医療センター内視鏡センター

ページ範囲:P.592 - P.592

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部位の名称
 胃の各部の名称(Fig.1a)は一般に,①噴門部,②胃穹窿部,③胃体部,④胃角部,⑤前庭部の5つに区分され,さらに胃体部は口側より上部,中部,下部に細分される.また,周在を,①小彎,②大彎,③前壁,④後壁,の4つに分ける.それぞれの境界線は必ずしも厳密ではないが,病変部位を示す場合はできるだけ正確に部位と周在を記述する必要がある.病変が2つ以上の領域に跨る場合には,“胃体下部から胃角部にかけて”や“小彎やや後壁より”などと表現する.
 一方,小彎と大彎をそれぞれ3等分し,部位を上部(U),中部(M),下部(L)の3つに分ける方法もある(Fig.1b).X線造影検査や内視鏡検査などで所見を記載する場合は通常前者を用いるが,「胃癌取扱い規約 第15版」1)では後者と定められている.また,同規約では食道胃接合部領域を胃食道接合部より上下各2cmと定義している(Fig.2)1)

参考文献

1)日本胃癌学会(編).胃癌取扱い規約,第15版.金原出版,pp 3-4,2017
2)Ota H, Katsuyama T. Alternating laminated array of two types of mucin in the human gastric surface mucous layer. Histochem J 24:86-92, 1992
3)Shimizu T, Akamatsu T, Sugiyama A, et al. Helicobacter pylori and the surface gel layer of the human stomach. Helicobacter 1:207-218, 1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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