文献詳細
文献概要
増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021 胃 診断
H. pylori感染の内視鏡診断
著者: 寺尾秀一1
所属機関: 1加古川中央市民病院消化器内科
ページ範囲:P.602 - P.603
文献購入ページに移動H. pylori未感染の内視鏡像
H. pylori(Helicobacter pylori)未感染胃では,胃粘膜全体が光沢を帯びた正色調で,胃体部で萎縮性変化(褪色・血管透見)を伴わず,多くの例で胃角付近までRAC(regular arrangement of collecting venule)が観察される(C0,Fig.1).後述するが,C1例の軽度前庭部胃炎の除菌後(既感染)との鑑別が通常観察では難しい場合もある.
H. pylori(Helicobacter pylori)未感染胃では,胃粘膜全体が光沢を帯びた正色調で,胃体部で萎縮性変化(褪色・血管透見)を伴わず,多くの例で胃角付近までRAC(regular arrangement of collecting venule)が観察される(C0,Fig.1).後述するが,C1例の軽度前庭部胃炎の除菌後(既感染)との鑑別が通常観察では難しい場合もある.
参考文献
1)寺尾秀一,鈴木志保,渡辺英伸.A型胃炎の臨床的・病理学的・内視鏡的特徴とB型胃炎との鑑別,臨消内科 34:1585-1594, 2019
2)寺尾秀一.慢性胃炎①.田尻久雄(監),加藤元嗣,他(編).新しい診断基準・分類に基づいたNBI/BLI/LCI内視鏡アトラス.日本メディカルセンター,pp 132-133, 2016
3)寺尾秀一.マスターラーニングNo.5 RACと点状発赤と両者の鑑別点.Helicobacter Res 24:145-146, 2020
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