文献詳細
増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
胃 治療
文献概要
Pull法の特徴
経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy ; PEG)の一つであるPull法は1979年にPonskyら1)により考案された方法で(報告は1980年),Introducer原法と比較して穿刺針が細く,一期的に太いカテーテルを留置でき,カテーテル逸脱の危険も少なく,手技として安定した方法である.欠点として,造設時に咽頭などの細菌がカテーテルに付着するため,瘻孔感染の頻度が高い.これを克服するため,オーバーチューブを装着したキットも発売されている.また,一期的にボタン型の胃瘻を造設できるキットもある.
経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy ; PEG)の一つであるPull法は1979年にPonskyら1)により考案された方法で(報告は1980年),Introducer原法と比較して穿刺針が細く,一期的に太いカテーテルを留置でき,カテーテル逸脱の危険も少なく,手技として安定した方法である.欠点として,造設時に咽頭などの細菌がカテーテルに付着するため,瘻孔感染の頻度が高い.これを克服するため,オーバーチューブを装着したキットも発売されている.また,一期的にボタン型の胃瘻を造設できるキットもある.
参考文献
1)MW Gauderer, JL Ponsky, RJ Izant Jr. Gastrostomy without laparotomy:a percutaneous endoscopic technique. J Pediatr Surg 15:872-875, 1980
掲載誌情報