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文献詳細

雑誌文献

胃と腸56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021 十二指腸 治療

EMR

著者: 平澤欣吾1 前田愼2

所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター内視鏡部 2横浜市立大学医学部消化器内科学

ページ範囲:P.678 - P.678

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 内視鏡治療の金字塔であるESD(endoscopic submucosal dissection)の勢力圏が広がる中,現時点では,特異的な偶発症リスクから,十二指腸において簡単にESDが選択されることは,決して一般的ではない1).十二指腸ではEMR(endoscopic mucosal resection)をいかにうまく使いこなすかはいまだ重要なポイントなのである(Fig.1).
 まず,上部スコープでは鉗子孔が7時前後にあるため,病変を可能な限り6時方向に位置させることは,手技全般を容易で確実にする(Fig.1a).後述するが,スコープの選択はwater jet機能と拡大観察機能がついているほうがよりよい.

参考文献

1)小野裕之,野中哲,上堂文也,他.十二指腸における非乳頭部腫瘍に対するEMR,ESDの現状と問題点.胃と腸 46:1669-1677, 2011
2)Hirasawa K, Ozeki Y, Sawada A, et al. Appropriate endoscopic treatment selection and surveillance for superficial non-ampullary duodenal epithelial tumors. Scand J Gastroenterol 31:1-9, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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