文献詳細
増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
十二指腸 治療
文献概要
内視鏡治療の金字塔であるESD(endoscopic submucosal dissection)の勢力圏が広がる中,現時点では,特異的な偶発症リスクから,十二指腸において簡単にESDが選択されることは,決して一般的ではない1).十二指腸ではEMR(endoscopic mucosal resection)をいかにうまく使いこなすかはいまだ重要なポイントなのである(Fig.1).
まず,上部スコープでは鉗子孔が7時前後にあるため,病変を可能な限り6時方向に位置させることは,手技全般を容易で確実にする(Fig.1a).後述するが,スコープの選択はwater jet機能と拡大観察機能がついているほうがよりよい.
まず,上部スコープでは鉗子孔が7時前後にあるため,病変を可能な限り6時方向に位置させることは,手技全般を容易で確実にする(Fig.1a).後述するが,スコープの選択はwater jet機能と拡大観察機能がついているほうがよりよい.
参考文献
1)小野裕之,野中哲,上堂文也,他.十二指腸における非乳頭部腫瘍に対するEMR,ESDの現状と問題点.胃と腸 46:1669-1677, 2011
2)Hirasawa K, Ozeki Y, Sawada A, et al. Appropriate endoscopic treatment selection and surveillance for superficial non-ampullary duodenal epithelial tumors. Scand J Gastroenterol 31:1-9, 2020
掲載誌情報