文献詳細
増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
小腸 診断
文献概要
小腸X線造影検査は,X線被曝や手技上の問題から実施される機会は減少しているが,X線検査による小腸病変の性状評価が病態把握や治療法の選択に有用と考えられるすべての疾患において適応となる.小腸X線造影検査は,撮影法の違いにより小腸自体あるいは隣接臓器に由来する小腸索の変形や病変分布の把握に主眼を置いた充満法と,送気により粘膜の微細模様を広範に描出し小病変の性状評価も可能にする二重造影法に分類される.本稿では,簡便な検査法である充満法について解説する.
参考文献
1)八尾恒良,櫻井俊弘,竹中国昭,他.診断のための諸検査法—X線検査法.八尾恒良,飯田三雄(編).小腸疾患の臨床,第1版.医学書院,pp 13-32, 2004
2)江﨑幹宏.画像診断—消化管造影検査.渡辺守,佐々木裕,木下芳一,他(編).プリンシプル消化器疾患の臨床2—腸疾患診療の現在.中山書店,pp 99-102, 2017
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