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文献詳細

雑誌文献

胃と腸56巻5号

2021年05月発行

増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021

小腸 診断

EUS

著者: 中村正直1 藤城光弘1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学

ページ範囲:P.700 - P.701

文献概要

 小腸用超音波内視鏡検査(endoscopic ultrasonography ; EUS)専用機は存在しないため,バルーン内視鏡の鉗子口を利用したミニプローブによる管腔内超音波内視鏡(SP702,富士フイルム社製)検査を行い,腫瘍の鑑別とその深達度について評価する1)2).鉗子口径は2.8mm以上確保されているが,小腸深部では走査困難な場合があり,できる限りスコープのねじれや屈曲を認めない状態での施行が望まれる.プローブの周波数は,①12MHz,②15MHz,③20MHz,の3種を状況に応じて選択する.
 炎症と腫瘍の鑑別が有用な状況もあるが,多くは腫瘍の質的診断に寄与するモダリティと考える.

参考文献

1)Honda W, Ohmiya N, Hirooka Y, et al. Enteroscopic and radiologic diagnoses, treatment, and prognoses of small-bowel tumors. Gastrointest Endosc 76:344-354, 2012
2)Murino A, Nakamura M, Watanabe O, et al. Effectiveness of Endoscopic Ultrasonography during Double Balloon Enteroscopy for characterization and management of small bowel submucosal tumours. Dig Liver Dis 48:1187-1193, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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