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文献詳細

雑誌文献

胃と腸56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021 小腸 治療

止血術(クリップ,APC)

著者: 松田知己1 伊藤聡司1

所属機関: 1仙台厚生病院消化器内科

ページ範囲:P.702 - P.702

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 スコープの鉗子口径が2.8mm以上あればクリッピングが可能である.腸管の屈曲が強く,治療に難渋する場合はスコープの特性を大いに利用すべきである.通常内視鏡では空気量の調節,体位変換,用手圧迫を利用するが,バルーン内視鏡に関しては,それ以外にオーバーチューブを再挿入して短縮し直す,あるいはオーバーチューブをやや抜いて,スコープを押し込むなど,スコープとオーバーチューブとの相対的位置関係を変化させることによって手技の難易度を軽減することもできる1).また,フードの装着は必須で,かつ少し長めに出しているほうがひだを押さえ込んで視野を確保できる.

参考文献

1)松田知己,伊藤聡司,中堀昌人.手技の解説—バルーン内視鏡検査のコツと工夫.日本消化器内視鏡学会誌 62:1496-1506, 2020
2)Yano T, Yamamoto H, Sunada K, et al. Endoscopic classification of vascular lesions of the small intestine(with videos). Gastrointest Endosc 67:169-172, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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