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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021 小腸 治療
止血術(IVR)
著者: 新槇剛1
所属機関: 1静岡県立静岡がんセンターIVR科
ページ範囲:P.704 - P.704
文献購入ページに移動 小腸出血の原因には,動脈性出血と静脈性出血があり,また特殊な場合として腫瘍からの出血がある.動脈性小腸出血に対するIVR(interventional radiology)による止血術の考え方には,①塞栓術による止血,②血管収縮薬による止血,の2通りがある.また,静脈性小腸出血に対するIVRによる止血には塞栓術による直接的な止血の他,静脈圧を低下させて止血を図る方法がある.
参考文献
1)古川顕,藤田正人,河野直明,他.消化管出血と虚血(上腸間膜動脈閉塞症)に対するIVR.Radiol Fronti 9:115-121, 2006
2)Hashimoto N, Akahoshi T, Yoshida D, et al. The efficacy of balloon-occluded retrograde transvenous obliteration on small intestinal variceal bleeding. Surgery 148:145-150, 2010
3)Sim DJ, Shin JH, Ko GY, et al. Portal vein stent placement with or without varix embolization of jejunal variceal bleeding after hepatopancreatobiliary surgery. Acta Radiol 58:423-429, 2017
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