文献詳細
文献概要
増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021 大腸 診断
大腸の解剖
著者: 松田圭二1 橋口陽二郎1
所属機関: 1帝京大学外科
ページ範囲:P.710 - P.711
文献購入ページに移動大腸は回腸遠位端から肛門までの腸管で,成人では約1.5mの長さであり,腸の内容物から液体と塩類を吸収し,糞便を形成する1).右下腹部で虫垂を伴った盲腸で始まり,上方へ向かって右結腸曲(肝彎曲)を形成し,横行結腸を経て左季肋部に至り,脾臓直下で大腸は下方へ屈曲して左結腸曲(脾彎曲)を形成し,下行結腸となって左下腹部へ進み,S状結腸となって骨盤腔の上部へ入り,直腸として骨盤腔の後壁に沿って下行して肛門管に至る.特徴としては,小腸より内径が大きい,腹膜垂,大腸壁の縦走筋が集まって縦に走る結腸ヒモ,結腸の膨らみ(haustra),などが挙げられる.
参考文献
掲載誌情報