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文献詳細

雑誌文献

胃と腸56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021 大腸 診断

大腸の解剖

著者: 松田圭二1 橋口陽二郎1

所属機関: 1帝京大学外科

ページ範囲:P.710 - P.711

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大腸
 大腸は回腸遠位端から肛門までの腸管で,成人では約1.5mの長さであり,腸の内容物から液体と塩類を吸収し,糞便を形成する1).右下腹部で虫垂を伴った盲腸で始まり,上方へ向かって右結腸曲(肝彎曲)を形成し,横行結腸を経て左季肋部に至り,脾臓直下で大腸は下方へ屈曲して左結腸曲(脾彎曲)を形成し,下行結腸となって左下腹部へ進み,S状結腸となって骨盤腔の上部へ入り,直腸として骨盤腔の後壁に沿って下行して肛門管に至る.特徴としては,小腸より内径が大きい,腹膜垂,大腸壁の縦走筋が集まって縦に走る結腸ヒモ,結腸の膨らみ(haustra),などが挙げられる.

参考文献

1)Drake RL,Vogl AW,Mitchell AWM(著),秋田恵一(訳).グレイ解剖学,原著第4版.エルゼビア・ジャパン,pp 257-261, 2019
2)大腸癌研究会(編).大腸癌取扱い規約,第9版.金原出版,p 7,2018
3)橋口陽二郎.手術のtips and pitfalls—左側横行結腸癌に対するD3郭清の鉄則と勘どころ.日外会誌 119:207-209, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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