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文献詳細

雑誌文献

胃と腸56巻5号

2021年05月発行

増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021

大腸 治療

内視鏡的縫縮術

著者: 吉井新二1

所属機関: 1札幌医科大学医学部消化器内科学講座

ページ範囲:P.780 - P.781

文献概要

 ESD(endoscopic submucosal dissection)によって大きな大腸腫瘍の一括切除が可能となったが,後出血,遅発穿孔,PECS(post-ESD coagulation syndrome)などを含めた偶発症が一定の頻度で発生する1).その予防として切除後潰瘍の縫縮が期待されるが,ESD後の大きな切除後潰瘍の縫縮は容易ではない.筆者ら2)は,ナイロン糸とクリップで簡単に作成できる自作クリップ(Ring-clip)を考案し,それを用いてESD後の切除後潰瘍の縫縮を行っているので紹介する.

参考文献

1)田中信治,樫田博史,斎藤豊,他.大腸ESD/EMRガイドライン.Gastroenterol Endosc 56:1598-1617, 2014
2)吉井新二,江上太基,鈴木茉理奈,他.偶発症の対応におけるKnack and pitfall—切除後潰瘍と穿孔縫縮法のコツと注意点:Ring-clipによる縫合法.Intestine 22:193-196, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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