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文献詳細

雑誌文献

胃と腸56巻5号

2021年05月発行

文献概要

増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021 大腸 治療

大腸憩室出血の部位同定と内視鏡的止血法(EBL)

著者: 鴫田賢次郎1 青山大輝2

所属機関: 1広島市立安佐市民病院内視鏡内科 2広島市立安佐市民病院消化器内科

ページ範囲:P.784 - P.785

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大腸憩室出血の部位同定
 大腸憩室出血の内視鏡診断には,SRH(stigmata of recent hemorrhage)を捉えることが必要である(Fig.1).SRHとは活動性出血,非出血性露出血管,除去によって活動性出血もしくは露出血管を伴う凝血塊付着などの所見を指す.憩室出血は間欠的な動脈出血を来すという疾患特性から,特に自然止血後に膨大な数の憩室の中から責任憩室を見つけ出すのは容易ではない.SRH同定率を上げるためには,内視鏡検査を行うタイミングや検査時の工夫,経口洗浄剤による前処置,造影CT併用など個々のケースに見合った選択をする必要がある.

参考文献

1)貝瀬満,石井直樹,瓜田純久,他.大腸憩室症(憩室出血・憩室炎)ガイドライン.日消化管会誌 1(Suppl):1-53, 2017
2)Pasha SF, Shergill A, Acosta RD, et al. The role of endoscopy in the patient with lower GI bleeding. Gastrointest Endosc 79:875-885, 2014
3)Aoyama T, Takemoto H, Takeuchi Y, et al. Step-clipping method can improve the detectability of the target lesion in colonic diverticular bleeding. Endosc Int Open 9:E356-362, 2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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