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今月の主題 「胃と腸」式 読影問題集—考える画像診断が身につく 読影問題集
胃 Case 5
著者: 今村健太郎1 八尾建史1 二村聡2
所属機関: 1福岡大学筑紫病院内視鏡部 2福岡大学筑紫病院病理部・病理診断科
ページ範囲:P.1160 - P.1166
文献購入ページに移動70歳代,男性.主訴:なし.既往歴:高血圧症,糖尿病,狭心症,H. pylori(Helicobacter pylori)除菌後.内服歴:ランソプラゾール,ニフェジピン.現病歴:検診の胃X線造影検査で異常を指摘され,前医を受診した.上部消化管内視鏡検査(esophagogastroduodenoscopy ; EGD)を施行され,胃体部に隆起性病変を認め,同部から生検を施行されたがGroup 1(chronic gastritis)の診断であった.同病変の精査,加療目的に当科に紹介され受診となった.当科で胃X線造影検査,EGDを施行した.入院時検査所見:身長170cm,体重58kg.表在リンパ節腫脹なし.腹部は,平坦・軟で圧痛なく,腫瘤を触知せず.入院時検査成績:血清抗H. pylori抗体は3U/mlで陰性と判定した.
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