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文献詳細

雑誌文献

胃と腸57巻10号

2022年09月発行

今月の主題 大腸腫瘍診療の最前線

主題

大腸カプセル内視鏡検査の最前線

著者: 大宮直木1

所属機関: 1藤田医科大学医学部先端光学診療学講座

ページ範囲:P.1275 - P.1279

文献概要

要旨●大腸カプセル内視鏡は唯一経口内服で行うことが可能な大腸検査法であり,大腸内視鏡が回盲部まで到達できなかった場合,潰瘍性大腸炎などの器質的疾患で大腸内視鏡検査の実施が困難な場合に限り2014年1月に保険承認された.2020年4月には各種疾患で身体的負担のかかる場合やX線学的に大腸過長症を有する慢性便秘症の場合まで保険適用が拡大されたが,限定的な保険適用や費用面,同時治療が不可能な点から広く普及するに至っていないのが現状である.しかし,疼痛を伴わない内服による内視鏡検査であること,放射線被曝がないことは利点である.本稿では大腸カプセル内視鏡の機種,適用,前処置,大腸腫瘍の診断について概説する.

参考文献

1)大宮直木.内視鏡検査が困難な場合の大腸がんスクリーニング—大腸カプセル内視鏡.日本消化器内視鏡学会(監).下部消化管内視鏡スクリーニング検査マニュアル.医学図書出版,pp 182-187, 2018
2)大宮直木.カプセル内視鏡.胃と腸 56:738-739, 2021
3)Ohmiya N, Hotta N, Mitsufuji S, et al. Multicenter feasibility study of bowel preparation with castor oil for colon capsule endoscopy. Dig Endosc 31:164-172, 2019
4)Saito Y, Saito S, Oka S, et al. Evaluation of the clinical efficacy of colon capsule endoscopy in the detection of lesions of the colon:prospective, multicenter, open study. Gastrointest Endosc 82:861-869, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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