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文献詳細

雑誌文献

胃と腸57巻10号

2022年09月発行

今月の主題 大腸腫瘍診療の最前線

主題

人工知能(AI)を用いた大腸内視鏡検査の最前線—内視鏡挿入の補助

著者: 池松弘朗1 新村健介1 工藤進英2 三澤将史2 一政克朗2 山野泰穂3 吉井新二3

所属機関: 1国立がん研究センター東病院消化管内視鏡科 2昭和大学横浜市北部病院消化器センター 3札幌医科大学医学部消化器内科講座

ページ範囲:P.1291 - P.1297

文献概要

要旨●大腸内視鏡挿入は,手技の難易度の高さから,盲腸まで到達しない事例も少なくない.しかし,挿入法に関する教育方法は,いまだ確立されていない.そこで,内閣府でのプロジェクトである,戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の課題「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システムの研究開発」の中で,内視鏡AI操作支援システムの開発を行っている.現行使用している内視鏡において,センサーを用い,内視鏡先端の空間認識技術,および,熟練医師の持つ内視鏡操作の高い技能を分析し,AIによって適切な操作を推定する技術を搭載した支援システムの開発を目指している.

参考文献

1)工藤進英.大腸内視鏡挿入—ビギナーからベテランまで.医学書院,1997
2)工藤進英.汎用内視鏡によるtotal colonoscopyの挿入法—汎用内視鏡の挿入法:通常径.早期大腸癌 4:9-15, 2000
3)藤井隆広.S-top挿入理論が私の大腸内視鏡挿入法.消臨 17:135-144, 2014
4)国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所.AIホスピタルプロジェクトとは. https://www.nibiohn.go.jp/sip/(2022年6月24日閲覧)
5)Rex DK, Bond JH, Winawer S, et al. Quality in the technical performance of colonoscopy and the continuous quality improvement process for colonoscopy:recommendations of the U.S. Multi-Society Task Force on Colorectal Cancer. Am J Gastroenterol 97:1296-1308, 2002
6)Rex DK, Petrini JL, Baron TH, et al. Quality indicators for colonoscopy. Am J Gastroenterol 101:873-885, 2006
7)Rex DK, Schoenfeld PS, Cohen J, et al. Quality indicators for colonoscopy. Am J Gastroenterol 110:72-90, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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