文献詳細
今月の主題 食道癌診療トピックス2022
序説
文献概要
近年,食道癌診療の進化はめざましく,外科領域では鏡視下手術のみならず,ロボット手術までもが標準化されつつある.また,化学療法の分野でもニボルマブやイピリムマブ併用の有用性が報告され,速報という形で食道癌診療ガイドラインが刻々と改訂されている.一方,本号の対象である食道表在癌の診療も大きく進化しているが,残された課題も多い.
内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection ; ESD)の開発により,大きな病変も安全に一括切除しうるようになったが,亜全周や全周性ESDでは,術後狭窄という問題が残された.ステロイドの内服や局注療法の開発にて,亜全周性切除後の狭窄はコントロール可能となったが,全周切除後の狭窄予防はまだ十分とは言えない.
内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection ; ESD)の開発により,大きな病変も安全に一括切除しうるようになったが,亜全周や全周性ESDでは,術後狭窄という問題が残された.ステロイドの内服や局注療法の開発にて,亜全周性切除後の狭窄はコントロール可能となったが,全周切除後の狭窄予防はまだ十分とは言えない.
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