文献詳細
文献概要
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編集後記
著者: 小山恒男1
所属機関: 1佐久医療センター内視鏡科
ページ範囲:P.347 - P.347
文献購入ページに移動 新井冨生,竹内学とともに本号「食道上皮内腫瘍の診断と取り扱い」の企画を担当した.本音を言うと,担当したくなかった.なぜなら,病理医によって食道上皮内腫瘍(intraepithelial neoplasia ; IN)の診断基準が異なり,臨床医は長年にわたって診断や治療方針の策定に苦慮してきたからである.しかし,愚痴ばかり言っていては前に進めない.今回は勇気を持ってINに正面から立ち向かうことにした.
まず序説で田久保に上皮内腫瘍の歴史を語っていただいた.この序説ではdysplasia,atypical epithelium,異型上皮,上皮内腫瘍,CIS(carcinoma in situ)という言葉が散りばめられ,INを巡る問題の長い歴史を実感した.また,WHO分類で示されるoesophageal squamous intraepithelial neoplasia(dysplasia)のlow-gradeとhigh-gradeは,いずれも(日本の基準では)CISであると記載されており,この時点で目眩がしてきた.
まず序説で田久保に上皮内腫瘍の歴史を語っていただいた.この序説ではdysplasia,atypical epithelium,異型上皮,上皮内腫瘍,CIS(carcinoma in situ)という言葉が散りばめられ,INを巡る問題の長い歴史を実感した.また,WHO分類で示されるoesophageal squamous intraepithelial neoplasia(dysplasia)のlow-gradeとhigh-gradeは,いずれも(日本の基準では)CISであると記載されており,この時点で目眩がしてきた.
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