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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 序説
序説
著者: 松本主之1
所属機関: 1岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科分野
ページ範囲:P.493 - P.493
文献購入ページに移動 “用語”とは,本来“意味,解説,類語,使用されている字句や言葉”のことである.ただし,“ある特定の分野で用いられる言葉”という限定的な意味で用いられることが多く,“医学用語”などはその代表と言える.ところが,医学のみならず生物学,生命科学の進歩により,医学領域では膨大な量の医学用語が用いられるようになっている.このため,本来はあってはならないことではあるが,出典や定義を十分に理解しないまま感覚的に使用し,時として誤用に至る場合がある.さらに,この誤用がそのまま普及してしまい,混乱を招く可能性も否定できない.加えて,膨大な情報を口頭や文章上で迅速に伝達するために,本来の意味を理解しないまま略語化することで収拾のつかない状況に至ることもある.このような混乱を避けるためには,使用頻度の高い用語の定義,およびその適切な使用方法を知っておくことが重要である.
本誌「胃と腸」の専門領域である消化管形態学に関する用語は,解剖学,病理学,分子生物学,放射線医学,内視鏡医学など広い領域にわたっている.また,実際に用いられる用語は,診断,分類,治療に直結する“病変の特性”や“所見”を表現するための用語が多い.さらに,新たな消化管疾患の概念や最新の診断法が確立されるに伴い,新しい用語が生まれ,急速に拡散していく.そこで,本増刊号は消化管領域における用語のうち,画像診断に特化した最新用語の起源と定義を明確にし,読者に正しい使用法を提示することを目的として企画された.
本誌「胃と腸」の専門領域である消化管形態学に関する用語は,解剖学,病理学,分子生物学,放射線医学,内視鏡医学など広い領域にわたっている.また,実際に用いられる用語は,診断,分類,治療に直結する“病変の特性”や“所見”を表現するための用語が多い.さらに,新たな消化管疾患の概念や最新の診断法が確立されるに伴い,新しい用語が生まれ,急速に拡散していく.そこで,本増刊号は消化管領域における用語のうち,画像診断に特化した最新用語の起源と定義を明確にし,読者に正しい使用法を提示することを目的として企画された.
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