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文献詳細

雑誌文献

胃と腸57巻5号

2022年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 検査法・手技 腸

CT colonography/enterography

著者: 小林広幸1

所属機関: 1福岡山王病院消化器内科

ページ範囲:P.513 - P.513

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 CTC(CT colonography)は,多列検出器型CT(multi detector-row CT ; MDCT)にて撮影を行った後に,専用ワークステーションで画像情報を多角的に解析する方法である.CTCは1996年にVining1)により初めて報告されたが,その後MDCTの開発・進歩により今日ではその時間・空間分解能が飛躍的に向上した.欧米では大腸癌のスクリーニング法として広く用いられており,本邦でも比較的低侵襲で行える新たな大腸検査法として普及してきている.CTCの目的は,①大腸癌スクリーニング検査,②内視鏡挿入困難例の代替検査,③大腸癌の術前精密検査(Fig.1),に大別される2)
 一方,CTE(CT enterography)は,腸管(主に小腸)内に造影剤を満たして造影CTを撮像する方法で,Raptopoulosら3)の報告以来,主にCrohn病の腸管病変の画像診断法として欧米で用いられているが,本邦ではいまだに炎症性腸疾患専門施設でのみ行われているのが現状である.

参考文献

1)Vining DJ. Virtual endoscopy:is it reality? Radiology 200:30-31, 1996
2)永田浩一(編).大腸CTプロフェッショナル100のレシピ.メディカルアイ,pp 10-98, 2015
3)Raptopoulos V, Schwartz RK, McNicholas MM, et al. Multiplanar helical CT enterography in patients with Crohn's disease. Am J Roentgenol 169:1545-1550, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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