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文献詳細

雑誌文献

胃と腸57巻5号

2022年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 検査法・手技 腸

MR entero-colonography

著者: 大塚和朗1 北詰良雄2

所属機関: 1東京医科歯科大学病院光学医療診療部 2東京医科歯科大学放射線診断科

ページ範囲:P.514 - P.514

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 小腸と大腸の管腔を液体により拡張させてMRIで撮像するものがMREC(MR entero-colonography)である1).小腸を対象としたものとしてMRE(MR enterography)があるが,同時に大腸管腔も拡張させることによりMRECが可能となる(Fig.1).
 方法は,検査前日の就寝前にクエン酸マグネシウム(マグコロール®P)1包を内服し,検査当日は撮像1時間前から30分かけてポリエチレングリコール水溶液を1l内服する.これにより小腸に加え大腸も管腔が拡張し,管壁の詳細な評価が可能となる.Table 1のようなシークエンスで撮像する.撮像には30分以上を要する.

参考文献

1)Hyun SB, Kitazume Y, Nagahori M, et al. Magnetic resonance enterocolonography is useful for simultaneous evaluation of small and large intestinal lesions in Crohn's disease. Inflamm Bowel Dis 17:1063-1072, 2011
2)Kitazume Y, Fujioka T, Takenaka K, et al. Crohn disease:A 5-Point MR enterocolonography classification using enteroscopic findings. AJR Am J Roentgenol 212:67-76, 2019
3)鈴木康夫,大塚和朗,奥田茂男,他.クローン病MR enterography(MRE)アトラス.「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(鈴木班),厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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