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文献詳細

雑誌文献

胃と腸57巻5号

2022年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 画像所見 胃:白色光通常観察

腺境界

著者: 諏訪哲也1 小野裕之1

所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科

ページ範囲:P.534 - P.534

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 胃の固有粘膜は,①噴門腺,②胃底腺,③幽門腺の3つの固有腺から構成され,それぞれの境界線が腺境界と言えるが,一般的には胃底腺/幽門腺の境界を指す.しかし,組織学的には,胃底腺と幽門腺が線を境に明確に分かれてはおらず,両固有腺が混在する,幅を有する境界領域がみられる.それぞれ,肉眼的に認識可能な胃底腺領域の最肛門側ラインをF線,組織学的に認識可能な胃底腺の存在する最肛門側ラインをf線,F/f線の間の領域を中間帯と呼ぶ1)

参考文献

1)中村恭一.胃癌の構造,第3版.医学書院,2005
2)Kimura K, Takemoto T. An endoscopic recognition of the atrophic border and its significance in chronic gastritis. Endoscopy 1:87-97, 1969
3)大井田正人,木田芳樹,今泉弘,他.腺領域からみた胃癌の診断.胃と腸 32:1599-1605, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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