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文献詳細

雑誌文献

胃と腸57巻5号

2022年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 画像所見 胃:白色光通常観察

びらんと潰瘍

著者: 丸山保彦1

所属機関: 1藤枝市立総合病院消化器内科

ページ範囲:P.538 - P.538

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 びらんは粘膜までの部分的組織欠損(村上分類のUl-I)を指し,潰瘍は粘膜筋板以深の欠損(村上分類のUl-II)と定義される1).胃びらんには,びらん部が陥凹として視認される陥凹型(depressive erosion,Fig.1)と周囲に発赤調隆起を伴う隆起型(raised erosion,Fig.2)がある2).後者は“たこいぼびらん”とも呼ばれH. pylori(Helicobacter pylori)未感染や除菌後の前庭部に多発することが多い.

参考文献

1)村上忠重,松井勉,小出仁,他.胃潰瘍の手術適応—病理学的立場から.最新医 14:1013-1017, 1959
2)春間賢(監).胃炎の京都分類,改訂第2版.日本メディカルセンター,2018
3)丸山保彦,寺井智宏.ヘリコバクター陰性・非NSAID難治性胃前庭部潰瘍の検討.潰瘍 47:34-39, 2020
4)崎田隆夫,三輪剛.悪性潰瘍の内視鏡診断—早期診断のために.日消誌 67:984-989, 1970

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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