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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 画像所見 胃:白色光通常観察
台状挙上所見
著者: 長浜孝1
所属機関: 1医療法人長浜クリニック
ページ範囲:P.544 - P.544
文献購入ページに移動 台状挙上所見とは,早期胃癌において“内視鏡的に胃壁を強く伸展させたときに認められる,粘膜下層(SM)深部浸潤部に向かって周囲粘膜が挙上する現象”と定義され,T1b2(SM≧500μm)に特異的な伸展不良所見であると報告されている1)〜4).
参考文献
1)八尾恒良,大串秀明.病理組織構築よりみた深達度診断の問題点.胃と腸 12:1157-1173, 1977
2)八尾恒良,田邉寛,長浜孝,他.胃の陥凹型SM癌の病理組織構築と対比した内視鏡所見—pSM2癌診断のための観察方法と診断限界.胃と腸 43:1109-1125, 2008
3)Nagahama T, Yao K, Imamura K, et al. Diagnostic performance of conventional endoscopy in the identification of submucosal invasion by early gastric cancer:the “non-extension sign” as a simple diagnostic marker. Gastric Cancer 20:304-313, 2017
4)長浜孝,小島俊樹,中馬健太,他.通常内視鏡画像の成り立ち—早期胃癌における伸展不良所見の成り立ち.胃と腸 53:1252-1259, 2018
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