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文献詳細

雑誌文献

胃と腸57巻5号

2022年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 画像所見 腸

白色絨毛

著者: 中村元1 勝木伸一1

所属機関: 1小樽掖済会病院消化器病センター

ページ範囲:P.553 - P.553

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定義
 白色絨毛(white villi)とは,通常内視鏡観察時に十二指腸や小腸に観察されるびまん性あるいはひだ主体の淡い白色調粘膜である.関連用語として,明瞭で微小な白点の集簇を呈する撒布状白点(scattered white spots)が知られており,これらはいずれも腸に吸収された食事性脂肪の転送障害を反映している.両者の違いとして,白色絨毛は脂肪の中心乳び管への転送障害に由来する一方,撒布状白点は中心乳び管からさらに中枢側への転送障害が要因であるとされている1)

参考文献

1)檜沢一興,飯田三雄.白色絨毛.「胃と腸」編集委員会(編).胃と腸用語事典.医学書院,p 164, 2002
2)遠藤克哉,高橋成一,木内喜孝,他.カプセル内視鏡によって観察した腸リンパ管拡張症の1例.日消誌 52:3117-3123, 2010
3)平田敬,蔵原晃一.白色絨毛.「胃と腸」編集委員会(編).図説「胃と腸」所見用語集2017.医学書院,p 630, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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