文献詳細
文献概要
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 画像所見 腸
白斑
著者: 是川海1 志賀永嗣1
所属機関: 1東北大学病院消化器内科
ページ範囲:P.555 - P.555
文献購入ページに移動定義
大腸腫瘍の周囲に白色調の点状所見を認めることがあり(Fig.1),白斑(white spots)と呼ばれている.白斑の正体は粘液を貪食したマクロファージであり,粘膜表層のみならず粘膜深部にまで存在することがある1).進行大腸癌やSM癌の周囲粘膜に観察されることが多いが,腺腫の周囲に認めることもある(Fig.2).
大腸腫瘍の周囲に白色調の点状所見を認めることがあり(Fig.1),白斑(white spots)と呼ばれている.白斑の正体は粘液を貪食したマクロファージであり,粘膜表層のみならず粘膜深部にまで存在することがある1).進行大腸癌やSM癌の周囲粘膜に観察されることが多いが,腺腫の周囲に認めることもある(Fig.2).
参考文献
1)武藤徹一郎,上谷潤二郎,沢田俊夫,他.大腸ポリープ周囲粘膜に認められる白斑の臨床病理学的研究とくに早期癌との関連性について.Gastroenterol Endosc 23:241-247, 1981
2)Hirota S, Hosobe S, Ikeda M, et al. Possibility of defense against colorectal tumor by foamy cells. J Clin Gastroenterol 24:82-86, 1997
掲載誌情報