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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 画像所見 腸
輪状潰瘍
著者: 吉原崇正1 蔵原晃一1
所属機関: 1松山赤十字病院胃腸センター
ページ範囲:P.558 - P.558
文献購入ページに移動小腸ないし大腸に輪状潰瘍を呈する疾患として,非ステロイド性抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drugs ; NSAIDs)起因性小腸病変/大腸病変,非特異性多発性小腸潰瘍症(chronic enteropathy associated with SLCO2A1 gene ; CEAS),腸結核がよく知られている1).NSAIDs起因性腸病変は輪状潰瘍を呈することがあり,小腸では輪状ひだの頂部,大腸においては右側結腸の半月ひだの頂部に一致した境界明瞭で連続性のある浅い潰瘍を認める2)(Fig.1),周囲の背景粘膜にひだ集中や炎症性ポリープを認めない.
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