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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 食道
食道炎症性疾患(IBD関連)
著者: 平岡佐規子1
所属機関: 1岡山大学病院炎症性腸疾患センター
ページ範囲:P.582 - P.582
文献購入ページに移動CDでの食道病変の合併頻度に関しては5%前後との報告が多いが,小児例では18%との報告もある1)2).症状としては,嚥下困難,嚥下痛,胸痛を認めることが多いが,無症状のこともある.好発部位は胸部中下部食道であり,内視鏡所見は,散在性や縦列傾向のアフタや小潰瘍の報告が多い(Fig.1).重症例では,縦走潰瘍や敷石像外観,さらに狭窄や瘻孔を来した報告もあるがまれである2)3).病変部の生検により非乾酪性肉芽腫が検出される割合は,高い報告で25%程度である1).
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