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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 食道
転移性食道腫瘍
著者: 千野修1 小柳和夫2 幕内博康3
所属機関: 1東海大学医学部付属東京病院外科 2東海大学医学部付属病院消化器外科 3東海大学
ページ範囲:P.586 - P.586
文献購入ページに移動形態学的には,リンパ行性に進展するため,粘膜下腫瘍様隆起を形成して原発巣と同列で数珠状に縦列する傾向があることが特徴である(Fig.1).腫瘍細胞が上皮下増殖を主体に存在するため硬さを有し,一般的に隆起頂部の非腫瘍性扁平上皮は圧迫され菲薄化することがある.この場合,ヨード染色では隆起頂部の扁平上皮は淡染を示し,頂部は軽度陥凹を呈する.また,食道壁内転移巣は主病巣と類似した病理組織像を呈する.なお,壁内転移はリンパ管侵襲が強く予後不良因子と言われている.
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