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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 食道
食道黄色腫
著者: 万波智彦1
所属機関: 1国立病院機構岡山医療センター消化器内科
ページ範囲:P.587 - P.587
文献購入ページに移動 食道黄色腫(esophageal xanthoma)は1984年にRemmeleら1)が初めて報告した疾患である.“xanthelasma”は同義であるが,“xanth-”はギリシア語由来で“黄色”を意味する.有馬ら2)は,内視鏡検査施行中の遭遇頻度は0.46%であったと報告しており,胃と比べると非常にまれである.病因は明らかとなっていないが,飲酒や喫煙,放射線治療などのさまざまな食道への刺激との関連が疑われている.
参考文献
1)Remmele W, Engelsing B. Lipid island of the esophagus. Case report. Endoscopy 16:240-241, 1984
2)有馬美和子,多田正弘.食道黄色腫の2例.胃と腸 43:317-320, 2008
3)Mannami T, Sakaki T, Tanaka T, et al. Esophageal xanthoma with nearby coexistent squamous cell carcinoma observed using magnifying endoscopy with narrow-band imaging. Clin J Gastroenterol 15:325-332, 2022
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