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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 胃
急性胃粘膜病変
著者: 小澤俊文1
所属機関: 1総合犬山中央病院消化器内科
ページ範囲:P.596 - P.596
文献購入ページに移動 本用語はKatzら1),Sunら2)が提唱した用語とされている.一般的には胃前庭部を中心に急性発症する粘膜障害のことを指し,粘膜に存在することから深度はびらん/潰瘍の別を問わない.また,多発することがほどんどである.緊急内視鏡検査が一般化したことで生まれた疾患概念とも言えよう.
急激な上腹部痛/心窩部痛や,吐き気/嘔吐,時には吐下血を主訴とし,急性腹症として外来を受診する場合が多い.検査のタイミングにもよるが,緊急内視鏡検査など急性期に観察することでさまざまな所見の確認から診断される臨床的概念と言えよう.
急激な上腹部痛/心窩部痛や,吐き気/嘔吐,時には吐下血を主訴とし,急性腹症として外来を受診する場合が多い.検査のタイミングにもよるが,緊急内視鏡検査など急性期に観察することでさまざまな所見の確認から診断される臨床的概念と言えよう.
参考文献
1)Katz D, Siegel H. Erosive gastritis and acute gastrointestinal mucosal lesions. In Glass GB(ed). Progress in Gastroenterology. Grune&Stratton, New York, p 67, 1968
2)Sun DCH. Etiology and pathology of peptic ulcer. In Bockus HL(ed). Gastroenterology, 3rd ed. WB Saunders, Philadelphia, pp 579-610, 1974
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