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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 胃
Helicobacter pylori胃炎
著者: 鎌田智有1 勝又諒1
所属機関: 1川崎医科大学健康管理学
ページ範囲:P.598 - P.599
文献購入ページに移動H. pylori現感染の胃粘膜では,活動性胃炎の所見であるびまん性発赤,粘膜腫脹や白濁粘液を基盤として,これに加えて慢性所見として出現頻度の高い萎縮,その他に皺襞異常(腫大・蛇行・消失),腸上皮化生,鳥肌,黄色腫,腺窩上皮過形成性ポリープなどの所見が観察されることがある2)(Fig.1〜3).病理組織学的にはリンパ球浸潤とともに好中球浸潤がみられ,慢性変化に伴う固有胃腺の萎縮や腸上皮化生を伴う,すなわち慢性活動性胃炎の状態である.
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