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文献詳細

雑誌文献

胃と腸57巻5号

2022年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 胃

腸型腺腫

著者: 平井悠一郎1 吉永繁高1 関根茂樹2

所属機関: 1国立がん研究センター中央病院内視鏡科 2国立がん研究センター中央病院病理診断科

ページ範囲:P.601 - P.601

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 胃腺腫は,本邦の胃癌取扱い規約において“境界明瞭な良性上皮性病変で,管状構造が主体の上皮内非浸潤性腫瘍”と定義され,さらに,腸型腺腫と胃型腺腫に分類される1).ただし,WHO(World Health Organization)分類では定義が異なるため注意が必要であり,本稿では本邦の規約分類における腸型腺腫について記載する.腸型腺腫は,内視鏡診断ならびに病理組織学的診断において,高分化腺癌と厳密な鑑別が困難な症例も多く,内視鏡治療の適応病変とするかは施設により異なるのが現状である.

参考文献

1)日本胃癌学会(編).胃癌取扱い規約,第15版.金原出版,2017
2)Kanesaka T, Sekikawa A, Tsumura T, et al. Dense-type crypt opening seen on magnifying endoscopy with narrow-band imaging is a feature of gastric adenoma. Dig Endosc 26:57-62, 2014
3)Rokutan H, Abe H, Nakamura H, et al. Initial and crucial genetic events in intestinal-type gastric intramucosal neoplasia. J Pathol 247:494-504, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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