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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 胃
胃型形質の早期胃癌
著者: 福山知香1 平澤俊明2 河内洋3
所属機関: 1がん研究会有明病院上部消化管内科 2がん研究会有明病院上部消化管内科 3がん研究会有明病院臨床病理センター病理部
ページ範囲:P.606 - P.607
文献購入ページに移動胃癌は組織分化度や異型度の他に,細胞形質によっても区別される.細胞形質は,免疫組織化学染色を用いて,①胃型形質,②腸型形質,③胃腸混合型形質,④無形質,の4型に分類することが一般的である(Table 1).病理総論的には,多くの腫瘍は発生母地を模倣する.そのため,H. pylori感染により萎縮が進み,腸上皮化生が拡がる背景粘膜からは主に腸型形質や胃腸混合型形質の癌が,萎縮の進んでいない粘膜やH. pylori未感染の正常胃粘膜からは純粋な胃型形質を示す癌が発生することが多い1).胃型形質を示す胃腫瘍は発現する形質と正常胃上皮細胞との対応によって,以下に示すカテゴリーに分類される.
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