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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 胃
胃粘膜下腫瘍
著者: 齋藤宏章1 平澤大1
所属機関: 1仙台厚生病院消化器内科
ページ範囲:P.610 - P.610
文献購入ページに移動 粘膜下腫瘍(submucosal tumor ; SMT)は健常の胃粘膜に覆われた隆起性病変で,粘膜下以深に発生の主体があるものを指す.胃の粘膜下腫瘍としては,GIST(gastrointestinal stromal tumor),平滑筋腫,神経原性腫瘍,異所性膵などが挙げられる.
内視鏡観察時(Fig.1a)の鑑別の着眼点としては,立ち上がりの形態(急峻な隆起を呈するか,平坦な病変か),病変の硬さ(鉗子での触診),可動性の有無,delleの形成の有無,bridging foldの有無が重要である1).超音波内視鏡検査(endoscopic ultrasonography ; EUS)(Fig.1b)は腫瘍の主座や内部の性状の評価に有用であり,他にCT(Fig.1c)やMRIなどの画像機器などを組み合わせて評価を行うことが必要である2).
内視鏡観察時(Fig.1a)の鑑別の着眼点としては,立ち上がりの形態(急峻な隆起を呈するか,平坦な病変か),病変の硬さ(鉗子での触診),可動性の有無,delleの形成の有無,bridging foldの有無が重要である1).超音波内視鏡検査(endoscopic ultrasonography ; EUS)(Fig.1b)は腫瘍の主座や内部の性状の評価に有用であり,他にCT(Fig.1c)やMRIなどの画像機器などを組み合わせて評価を行うことが必要である2).
参考文献
1)岩城智之,平澤大,長南明道,他.胃粘膜下腫瘍の通常内視鏡・超音波内視鏡診断.胃と腸 52:1283-1290, 2017
2)尾﨑裕,山城雄貴,君塚孝雄,他.胃粘膜下腫瘍のCT/MRI診断.胃と腸 52:1291-1299, 2017
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