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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 胃
胃リンパ腫
著者: 中村昌太郎12
所属機関: 1国際医療福祉大学医学部消化器内科 2高邦会高木病院消化器センター
ページ範囲:P.611 - P.611
文献購入ページに移動H. pylori(Helicobacter pylori)は胃MALTリンパ腫や胃DLBCLの主要な病因であり,除菌治療により,一定の頻度でリンパ腫が退縮する2)3).成人T細胞性白血病/リンパ腫ではHTLV-1感染が病因となる.胃原発リンパ腫の肉眼分類として,筆者は①表層型,②隆起型,③潰瘍型,④MLP(multiple lymphomatous polyposis)型,⑤びまん型,⑥その他,の6型に分類している.MALTリンパ腫は表層型を呈することが多く,0-IIc型早期胃癌と鑑別を要することがある(Fig.1).DLBCLやNK/T細胞リンパ腫などのaggressiveリンパ腫は隆起型や潰瘍型を呈することが多い(Fig.2).
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