文献詳細
文献概要
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 十二指腸
胃上皮化生(腺窩上皮化生)
著者: 高橋亜紀子1 小山恒男1
所属機関: 1佐久医療センター内視鏡内科
ページ範囲:P.621 - P.621
文献購入ページに移動 十二指腸の胃上皮化生が存在することは,1923年にNicholson1)によって初めて報告された.胃底腺型と腺窩上皮型があり,前者は異所性胃底腺と同様のため,本稿では腺窩上皮化生を解説する.
腺窩上皮化生は境界明瞭な平坦隆起を呈することが多く,その境界が明瞭なことから上皮性腫瘍との鑑別が必要である.腺窩上皮化生は類円形で,NBI(narrow band imaging)拡大観察にて整形な表面構造を呈する.一方,上皮性腫瘍では形は不整形で,NBI拡大観察にて不整な表面構造を呈する.
腺窩上皮化生は境界明瞭な平坦隆起を呈することが多く,その境界が明瞭なことから上皮性腫瘍との鑑別が必要である.腺窩上皮化生は類円形で,NBI(narrow band imaging)拡大観察にて整形な表面構造を呈する.一方,上皮性腫瘍では形は不整形で,NBI拡大観察にて不整な表面構造を呈する.
参考文献
1)Nicholson GW. Heteromorphoses(metaplasia)of the alimentary tract. J Path Bact 26:399-417, 1923
掲載誌情報