文献詳細
文献概要
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 下部消化管
cap polyposis
著者: 石田夏樹1 杉本健1
所属機関: 1浜松医科大学第一内科
ページ範囲:P.630 - P.630
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cap polyposisは1985年にWilliamsら1)によって報告された特異な臨床所見および内視鏡所見を呈する大腸の炎症性疾患である.広基性のポリープの中央部付近に膿性の滲出物が付着した病変で,帽子(cap)を被ったような形態を呈する.大腸の慢性的な機械的刺激が原因と考えられてきたが,H. pylori(Helicobacter pylori)の除菌治療により治癒した症例の報告も散見され,H. pyloriの感染による胃外病変の一つとも考えられている2).臨床上の特徴として,性比は女性が多く,臨床症状に血便,粘液性の下痢,下腹部痛,テネスムス,肛門痛などがある.
cap polyposisは1985年にWilliamsら1)によって報告された特異な臨床所見および内視鏡所見を呈する大腸の炎症性疾患である.広基性のポリープの中央部付近に膿性の滲出物が付着した病変で,帽子(cap)を被ったような形態を呈する.大腸の慢性的な機械的刺激が原因と考えられてきたが,H. pylori(Helicobacter pylori)の除菌治療により治癒した症例の報告も散見され,H. pyloriの感染による胃外病変の一つとも考えられている2).臨床上の特徴として,性比は女性が多く,臨床症状に血便,粘液性の下痢,下腹部痛,テネスムス,肛門痛などがある.
参考文献
1)Williams GT, Bussey HJR, Morson BC. Inflammatory ‘cap' polyps of the large intestine. Br J Surg 72(Suppl):S133, 1985
2)赤松泰次.Cap polyposisとHelicobacter pylori感染症.日ヘリコバクター会誌 18:80-83, 2017
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