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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 下部消化管
虚血性小腸炎
著者: 梅野淳嗣1 鳥巣剛弘1
所属機関: 1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学
ページ範囲:P.638 - P.638
文献購入ページに移動腹部造影CT検査は,本症が疑われる場合にまず行うべき検査であり,急性期では区域性の壁肥厚が高頻度にみられる所見である.上腸間膜動脈など主幹動脈の閉塞所見や栄養動脈末梢側の小腸壁の造影効果低下が確認される場合もある.小腸X線造影検査では,慢性期にみられる区域性の管腔狭小化・管状狭窄が最も特徴的である(Fig.1)2)が,急性期には拇指圧痕像,皺襞の腫大,開放性潰瘍もみられる2).高度狭窄例では,口側の拡張も伴う.
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