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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 下部消化管
Crohn病
著者: 竹中健人1
所属機関: 1東京医科歯科大学消化器内科
ページ範囲:P.642 - P.643
文献購入ページに移動診断には,慢性的な症状から本疾患を疑うことに加え,大腸内視鏡検査による評価が最も重要であるが,詳細な病歴の聴取や細菌学的・寄生虫学的検査を行って他疾患を除外することも必要である.内視鏡検査にて縦走潰瘍または敷石像を認めた場合には確診例となる(Fig.1).典型的な内視鏡所見を欠く場合にも,非乾酪性類上皮細胞肉芽腫の証明で確定診断されるため積極的に粘膜生検を行う.また,消化管の広範囲に認める類円形潰瘍またはアフタ,特徴的な肛門病変,特徴的な胃・十二指腸病変も副所見として診断に有用である(Fig.2).
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