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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 下部消化管
腸管子宮内膜症
著者: 原裕一1 蔵原晃一1
所属機関: 1松山赤十字病院胃腸センター
ページ範囲:P.648 - P.648
文献購入ページに移動 腸管子宮内膜症は子宮内膜組織が腸管壁に発生・増殖する疾患で,30〜40歳代の未経産婦に好発し,典型的には月経周期に一致した下腹部痛や血便を認める1).
病変は直腸からS状結腸に好発するが,虫垂や終末回腸などに病変を認めることがある1).本症はその形態から半球状の粘膜下腫瘍(submucosal tumor ; SMT)様隆起を呈するendometrioma型と腸管の伸展不良が主体のdiffuse endometriosis型に分類されるが2),多くは後者の形態を呈する.
病変は直腸からS状結腸に好発するが,虫垂や終末回腸などに病変を認めることがある1).本症はその形態から半球状の粘膜下腫瘍(submucosal tumor ; SMT)様隆起を呈するendometrioma型と腸管の伸展不良が主体のdiffuse endometriosis型に分類されるが2),多くは後者の形態を呈する.
参考文献
1)小林広幸,蔵原晃一,渕上忠彦,他.まれな大腸良性腫瘍・腫瘍様病変のX線・内視鏡診断—臨床の立場から.胃と腸 52:761-775, 2017
2)泉泰治,松永浩明,梶原正章,他.直腸,S字状結腸子宮内膜症の2例.日消外会誌 27:932-936, 1994
3)佐野村誠,佐々木有一,中悠,他.症例6.胃と腸 50:1297-1302, 2015
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