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文献詳細

雑誌文献

胃と腸57巻5号

2022年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 下部消化管

薬剤性大腸炎

著者: 梁井俊一1 松本主之2

所属機関: 1岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科消化管分野 2岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科分野

ページ範囲:P.650 - P.650

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 薬剤性大腸炎とは,治療目的で投与された薬剤によって惹起される大腸炎の総称である.代表薬剤として,非ステロイド性抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drugs ; NSAIDs),抗菌薬,免疫チェックポイント阻害薬(immuno-checkpoint inhibitor ; ICI),プロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor ; PPI),漢方薬などが挙げられる.薬剤によって内視鏡所見が異なるため,各大腸炎の特徴を知っておくと原因薬剤を想起することができる.本稿では,NSAIDs起因性腸炎,抗菌薬関連大腸炎,薬剤関連膠原線維性大腸炎,ICI関連大腸炎の内視鏡所見について解説する.

参考文献

1)蔵原晃一,松本主之,八尾隆史,他.NSAID起因性大腸病変の臨床像と内視鏡像.胃と腸 42:1739-1749, 2007
2)梅野淳嗣,松本主之,中村昌太郎,他.Collagenous colitisの診断と治療.Gastrointestinal Endosc 52:1233-1242, 2010
3)Yanai S, Toya Y, Sugai T, et al. Gastrointestinal adverse events induced by immune-check point inhibitors. Digestion 102:965-973, 2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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