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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 下部消化管
microscopic colitis
著者: 山村健史1 中村正直1
所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
ページ範囲:P.652 - P.652
文献購入ページに移動病理組織学的特徴として,CCでは①大腸上皮下膠原線維束(collagen band)の肥厚(10μm以上),②粘膜固有層のリンパ球・形質細胞浸潤,③陰窩の正常配列であり,④表層上皮の剝離・平坦化,⑤ IEL(intraepithelial lymphocyte)の増加もみられる.一方,LCはcollagen bandの肥厚は認めず,IELの著明な増加(≧20個/表層上皮細胞100細胞)が特徴である.これらの所見は正常粘膜からの生検でも認められることがあるため,MCを疑う場合は内視鏡的に異常がなくても各部位から生検を行い,MCを鑑別に入れていることを病理医に伝えることが望ましい.
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