文献詳細
文献概要
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 疾患 全消化管
粘膜下腫瘍
著者: 依光展和1 入口陽介1
所属機関: 1東京都がん検診センター消化器内科
ページ範囲:P.670 - P.670
文献購入ページに移動SMTの多くは,粘膜下層以深にあるさまざまな組織や細胞から発生した非上皮性腫瘍であるが,迷入膵や異所性胃粘膜,腸管子宮内膜症などの非腫瘍性病変もSMT様の形態を示す.delleがない場合は,病変が粘膜面に露出していないことが多く,通常の生検で病変組織を得ることは困難であるが,ボーリング生検やEMR(endoscopic mucosal resection)などにて粘膜下層を露出した後の生検で組織を採取できれば,病理診断が可能となる.超音波内視鏡下穿刺吸引法(endoscopic ultrasound-guided fine needle aspiration ; EUS-FNA)であれば,固有筋層以深に主座がある病変であっても組織の採取が可能であり,病理診断を行うことができる.
参考文献
掲載誌情報