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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 分類・定義 腸
大腸癌の肉眼型分類
著者: 山野泰穂1
所属機関: 1札幌医科大学医学部消化器内科学講座
ページ範囲:P.702 - P.703
文献購入ページに移動 大腸癌の肉眼型分類は「大腸癌取扱い規約」初版(1977年)に試案として掲載されたことを始まりに,版を重ねるごとに改訂が加えられて,現在は第9版(2018年)に基本分類として0〜5型までに定義されている(Fig.1)1).
粘膜内癌(Tis,M癌)および粘膜下層浸潤癌(T1,SM癌)と推定される早期癌に関しては,表在型として0型,固有筋層(T2,MP癌)以深に浸潤した進行癌に関しては1〜5型に分類されている.また,0型は0-I型(隆起型,Fig.2a〜c)と0-II型(表面型,Fig.2d〜f)に大別され,さらに亜分類がなされている2)(Fig.1,3)1).以前は胃癌に準じて0-III型(陥凹型)も分類には存在したが,実際にはこの形態の病変が存在しないことから削除された経緯がある.
粘膜内癌(Tis,M癌)および粘膜下層浸潤癌(T1,SM癌)と推定される早期癌に関しては,表在型として0型,固有筋層(T2,MP癌)以深に浸潤した進行癌に関しては1〜5型に分類されている.また,0型は0-I型(隆起型,Fig.2a〜c)と0-II型(表面型,Fig.2d〜f)に大別され,さらに亜分類がなされている2)(Fig.1,3)1).以前は胃癌に準じて0-III型(陥凹型)も分類には存在したが,実際にはこの形態の病変が存在しないことから削除された経緯がある.
参考文献
1)大腸癌研究会(編).大腸癌取扱い規約,第9版.金原出版,2018
2)大腸癌研究会(編).大腸癌取扱い規約,第8版.金原出版,2013
3)日本胃癌学会(編).胃癌取扱い規約,第15版.金原出版,2017
4)入口陽介,小田丈二.大腸腫瘍—進行癌の肉眼型分類(大腸癌取扱い規約).胃と腸 54:662-663, 2019
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