文献詳細
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
分類・定義 腸
文献概要
分類・定義
pitとは,粘膜表面の大きさ約50〜100μm程度の腺管開口部のことであり,その大きさ,形態,配列のパターンを観察・診断する方法がpit pattern分類である.大腸病変のpit patternに関しては小坂1)による切除後の固定標本における実体顕微鏡下での報告に始まった.1993年に拡大内視鏡(CF-200Z,Olympus社製)の開発に伴い,工藤ら2)は生体内における平坦・陥凹型の早期大腸癌に関して,実体顕微鏡・病理組織像との対比・検討のうえ,工藤分類を報告した.その後,標準的に用いられているのが,工藤・鶴田分類3)である.
pitとは,粘膜表面の大きさ約50〜100μm程度の腺管開口部のことであり,その大きさ,形態,配列のパターンを観察・診断する方法がpit pattern分類である.大腸病変のpit patternに関しては小坂1)による切除後の固定標本における実体顕微鏡下での報告に始まった.1993年に拡大内視鏡(CF-200Z,Olympus社製)の開発に伴い,工藤ら2)は生体内における平坦・陥凹型の早期大腸癌に関して,実体顕微鏡・病理組織像との対比・検討のうえ,工藤分類を報告した.その後,標準的に用いられているのが,工藤・鶴田分類3)である.
参考文献
1)小坂知一郎.大腸微小隆起性病変に関する臨床病理学的研究.日本大腸肛門病会誌 28:218-228, 1975
2)工藤進英,三浦宏二,高野征雄,他.微小大腸癌の診断—実体顕微鏡所見を含めて.胃と腸 25:801-812, 1990
3)鶴田修,福永秀平,永田務.大腸の色素拡大内視鏡診断.Gastroenterol Endosc 62(Suppl 3):2466-2473, 2020
掲載誌情報