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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 病理
MSI(microsatellite instability)
著者: 上杉憲幸1 菅井有1
所属機関: 1岩手医科大学医学部病理診断学講座
ページ範囲:P.715 - P.715
文献購入ページに移動MSIを引き起こす代表的疾患は遺伝性非ポリポーシス性大腸癌(Lynch症候群)である.Lynch症候群ではhMSH2とhMLH1の変異が90%前後にみられ,原因遺伝子とされている.hMSH6とhPMS2の頻度は低いが,これに対して散発性MSI型大腸癌の原因はhMLH1のメチル化であることが多い.散発性MSI型大腸癌の頻度は5〜10%程度とされ,BRAF変異,CIMP(CpG islands methylation phenotype)やDNA diploidyが多い.
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