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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022 病理
類上皮細胞肉芽腫
著者: 二村聡1
所属機関: 1福岡大学筑紫病院病理部・病理診断科
ページ範囲:P.731 - P.731
文献購入ページに移動典型的な類上皮細胞肉芽腫が出現する代表的な消化管疾患は,Crohn病,腸結核,サルコイドーシスである.また,遭遇頻度は極めてまれだが,小児科領域では慢性肉芽腫症が知られている.消化管の生検検体や切除検体に類上皮細胞肉芽腫が検出された場合,前述の疾患を鑑別対象とすべきである.なお,各疾患に出現する類上皮細胞肉芽腫には多少の病理組織学的相違点がみられることから,十分量の肉芽腫が採取され,かつ十分な臨床情報が提供されていれば,顕微鏡的に原因疾患を推定することが可能である.このことは類上皮細胞肉芽腫の病理診断学的意義でもある.
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